
外国の習慣である『飲みに出かける』という考え方は、イタリアでは一般的ではありません。イタリア人のほとんどが食事とともにアルコールを飲みます。またグラッパやブランデーなどを朝のコーヒーに少し混ぜて飲む人もいます。
にもかかわらず、イタリアにはいたる所にバールがあり、生活の一部となっています。実際、バールの数は増加の一途をたどり、パブも増えてきています。またローマには、多くの水飲み場が通りに点在しています。 バールはどこも見た目は似たような感じで、飲み物のほかにも軽食やジェラートを1日中提供しています。
バールに入ったら、まずは立ったままでいるか座るかを決めます。テーブル席やテラス席では、立ち飲みと比べ、2倍くらいの料金設定をしているところが多く、法律では料金表をきちんと提示することが定められています。 立ち飲みを決めたら、まずはレジへ行き(たいていは入口付近にあります)先に清算を済ませ、カウンターでレシートを見せて注文をします。小さなバールや混んでいない場合は、先にカウンターで注文してから清算もできます。テーブル席やテラス席では、まず席についてウェイターが来るのを待ちます。そして注文から清算まで席で済ませます。
温かい飲み物
コーヒー(Caffè:カッフェ)はイタリアの名物。そのバリエーションもたくさんあります。よく知られているものとしては以下のものがあります。
- エスプレッソ Espresso 小さなデミタスカップで飲む、クリーミーな泡も特徴的なコーヒー。
- カフェ・ルンゴ Caffè Lungo 普通のエスプレッソを多めのお湯で抽出したもの。
- コレット Corretto リキュール(普通はグラッパ)の入ったエスプレッソ。
- マッキアート Macchiato エスプレッソに少しミルクを入れたもの。
- カフェ・ラッテ Caffè Latte エスプレッソに多めのミルクを加えたもの。
- カプチーノ Cappuccino エスプレッソにスチームミルクを加えたもので、上には生クリームやチョコレートがのっていることも。イタリアでは朝食の飲み物。
場所によって多少の差はあるものの通常は、エスプレッソ1杯0.80ユーロ、カプチーノ1杯1.25ユーロ程度(どちらも立ち飲みの場合)が目安です。
イタリア人はあまり紅茶を飲みません。紅茶を注文すると、大抵はお湯の入ったポットと、いくつかの種類のティーバッグの入った小さな入れ物が一緒に出されることが多いです。また冬場はチョコレートドリンク(Cioccolata)もお勧めです。好みで上に生クリームをのせても美味しい。少しとろみがあるのでスプーンで食べることも。
ビールとワイン
ビールはイタリア人の間でも、特に若者を中心に人気の飲み物です。近年、ブリティッシュスタイルやアイリッシュスタイルのパブが急激に増えてきています。イタリアのビールにはモレッティ(Moretti)、ペローニ(Peroni)、フロスト(Frost)があり、瓶もしくはジョッキで注文ができます。平均価格は小(約220ml)が1.50ユーロ、中(400ml)が2ユーロ、大(660ml)で2.75ユーロが目安ですが、地域や場所、銘柄などで非常に差があります。グラスワインの価格はだいたい2ユーロからですが、ワインバーなどでヴィンテージものを頼むと、1杯12ユーロ以上になることも。
その他の飲み物
グラニータ、レモンベースのフレッシュドリンク、フルーツジュースなどのノンアルコールドリンクは、特に夏場など暑い時期には最適です。また炭酸ドリンクも人気があります。バールやカフェなどでは、店のものを買うか買わないかにかかわらず、客からの希望があればグラス1杯の水(水道水)を無料で提供することが法律で決められています。
食べ物
バールでは、パニーノやサンドイッチといった軽食を提供しています。パニーノテカ(Paninoteca)では、様々な種類のパニーノやサンドイッチが用意されており、トッピングを自分で選ぶこともできるところもあります。
- トラメッズィーノ Tramezzino 三角形のいわゆるサンドイッチ。
- パニーノ Panino 固めのパン生地に、野菜やチーズ、ハムなどをはさんだもの。
- トースト Toste, Toast サンドイッチをトーストしたもの。
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