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5月から6月にかけてイタリア各地で開催されるインフィオラータ(花祭り)。フラワーカーペットが町の通りにしきつめられ、通常キリストの聖体祭(Corpus Domini)にあわせて行われています。主に大・中都市から離れた小さな町や村で開催されているため、交通手段が限られるのが難点ですが、中世の名残ある素敵な町も多く、古き良き小さな町の雰囲気を感じながら、地元の美味しい料理を楽しめるのもまた大きな楽しみの一つです。 インフィオラータの歴史花の装飾で絵を描くという伝統は17世紀中ごろにローマで生まれました。ローマの守護聖人である聖ピエトロと聖パオロを祝う祭りが行われた1625年6月29日、モザイクのかわりに花で装飾された絵がバチカンに飾られたのが始まりだと言われています。 花で装飾するというバロック式の伝統は、17世紀中にカステッリ・ロマーニ地域に伝わりました。これはカステッリ・ロマーニがバロック美術の巨匠ジャン・ロレンツォ・ベルニーニと深いつながりがあったためといわれています。ローマでは17世紀後半にインフィオラータの伝統がすたれてしまいましたが、カステッリ・ロマーニ地域では18世紀以後もその伝統が延々と受け継がれてきました。 聖体祭に初めてインフィオラータが行われたのは、ジェンツァーノのスフォルツァ通りに花で飾られた絵が数点展示された1778年といわれています。以後、多くの町(特にイタリア中部)で聖体祭にインフィオラータが行われるようになり、その動きは海外にも広まりました。イタリア以外で有名なのはスペイン・カナリア諸島のオルタバで行われるインフィオラータで、花びらと一緒に色のついた葉っぱを使うのが特徴的です。また1997年から神戸で行われているインフィオラータも有名ですね。 ジェンツァーノ Genzano(ラツィオ州ローマ県) 6/13~6/15キリスト聖体祭に合わせ、およそ2世紀にわたって続いているジェンツァーノのインフィオラータ。町のドゥオーモ(聖堂)へと続く坂になったイタロ・ベラルディ通りがフラワーカーペットで埋め尽くされます。宗教画や有名画家の作品、有名人の肖像画などさまざまなデザインの絵で彩られた通りの景観はまさに圧巻。1778年から続くジェンツァーノのインフィオラータはイタリア屈指で、世界中から多くの観光客が訪れます。 ▼ジェンツァーノへの行き方
地下鉄A線アナニーナ(Anagnina)駅からジェンツァーノ、ヴェッレトリ、ラティーナ行きのCOTRAL社のバスに乗り、ジェンツァーノの最初のバス停で下車。(正面に新聞スタンドあり)スペッロ Spello(ウンブリア州ペルージャ県)6/13~6/14毎年キリスト聖体祭にあわせて開かれるスペッロ最大のお祭り。色とりどりの花で描かれたフラワーカーペットが通りに敷き詰められます。花の絵は宗教的なものをテーマにしており、通りを彩るフラワーカーペットには様々な色の花びらとハーブが使われています。50を超えるグループがつくりあげる美しい花のカーペットは必見。 ▼スペッロへの行き方ローマ・テルミニ駅からフィレンツェ行きのローカル列車で約2時間。フォリーニョ(FOLIGNO)駅で乗り継ぐ場合は2時間半。アラトリ Alatri(ラツィオ州フロジノーネ県)5/25毎年開催されている伝統のインフィオラータ。2000年、アラトリのインフィオラータは世界一長いフラワーカーペット(1,475.86メートル)としてギネスブックに正式登録されました。 ▼アラトリへの行き方ローマ・テルミニ駅からカッシーノ経由ナポリ行きの列車に乗りフロジノーネ駅下車。そこからCOTRAL社のバスに乗り換えアラトリへ向かう。ブルニャート Brugnato(リグーリア州ラ・スペツィア県)6/13
▼ブルニャートへの行き方ラ・スペツィア中央駅からブルニャート行きのバス(Autoline ATC)が出ている。カンナーラ Cannara(ウンブリア州ペルージャ県)6/12,13,14
▼カンナーラへの行き方ローマ・テルミニ駅からアンコーナ行き列車に乗りフォリーニョ(Foligno)下車。アッシジ行きの列車に乗り換え、サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ(Santa Maria degli Angeli)下車。そこからバスかタクシーでカンナーラへ向かう。カステルライモンド Castelraimondo(マルケ州マチェラータ県)6/14
▼カステルライモンドへの行き方ローマ・テルミニ駅からアンコーナ行きのローカル列車に乗る。途中ファブリアーノで乗り換えカステルライモンドーカメリーノ下車。所要時間3時間半。クザーノ・ムトリ Cusano Mutri(カンパニア州ベネヴェント県)6/14クザーノ・ムトリではキリストの聖体祭にあわせ、何年にもわたってインフィオラータの伝統がつづいています。5月に摘み取られた花びらで宗教画、有名画家の作品など様々なデザインの絵が描かれ、フラワーカーペットが町の通り、広場、路地を彩ります。午後には聖ピエトロ・パオロ教会から宗教行列が出発し、サン・ジョヴァンニ・バッティスタ教会へと向かいます。周辺のフラワーカーペットは特に入念に飾られます。この聖体祭とインフィオラータには地元や周辺の町から多くの人々が訪れます。 ▼クザーノ・ムトリへの行き方テレーゼーチェッレート(Telese-Cerreto)駅からクザーノーベネヴェント行き、もしくはクザーノーナポリ行きのバスに乗り換える。ファブリアーノ Fabriano(マルケ州アンコーナ県)6/24 サン・ジョヴァンニのパリオが行われる毎年6月に同時開催される、ファブリアーノのインフィオラータ。町の守護聖人であるサン・ジョヴァンニ・バッティスタに捧げた様々なデザイン画が準備され、色とりどりの花や植物で装飾がされていきます。2002年にはイタリア全土、さらにヨーロッパ各地から400人を超える花飾り職人たちが集まり、初めてのインフィオラータ国際コンクールが開かれました。
▼ファブリアーノへの行き方ローマ・テルミニ駅からアンコーナ行きのローカル列車に乗りファブリアーノ下車。所要時間2時間50分。フチェッキオ Fucecchio(トスカーナ州フィレンツェ県)6/14
▼フチェッキオへの行き方フィレンツェ・ピサ行き列車でサン・ミニアート(San Miniato)下車。CPT社のバスに乗り換えフチェッキオへ向かう。ガンバテーザ Gambatesa(モリーゼ州カンポバッソ県)6/14ガンバテーザのインフィオラータは1993年に誕生し、キリスト聖体祭の時期に開かれています。子どもから大人まで多くの人々が様々なデザインのフラワーカーペットを作り上げていきます。キリスト聖体祭はガンバテーザで最も大きな宗教祭です。町内の通りはフラワーカーペットで彩られ、午後のミサの後、町の通りを宗教行列が練り歩きます。宗教行列は聖母教会へと到着し、厳かな聖体祝福が行われます。 ▼ガンバテーザへの行き方カンポバッソ中央駅からガンバテーザ行きのバスに乗り換える。ポッジョ・モイアーノ Poggio Moiano(ラツィオ州リエーティ県)6/27~6/29 キリストの聖体に敬意を表して花びらを投げるという習慣はとても古くからありましたが、ポッジョ・モイアーノで初めて花びらで描かれた絵がつくられたのは第二次世界大戦下でした。20年前からは毎年6月最後の土日に開催されています。花や植物の自然のままの色を生かして作られた作品の数々は本物の絵のように見えるほど見事です。2000年からは『インフィオラータ国際コンクール』も行われています。またインフィオラータと同時に『ブルスケッタ祭り』も開かれ、地元のエキストラバージン・オリーブオイルをつかった美味しいブルスケッタを楽しむことができます。
ポッジョ・モイアーノへの行き方車で:ローマから高速道路A1をリエーティ方面に向かう。サン・ヴァレンティーノ・トーリオ San Valentino Torio(カンパニア州サレルノ県)9/19~9/21▼サン・ヴァレンティーノ・トーリオへの行き方ナポリ中央駅からヴェスヴィオ周遊鉄道(チルクムヴェスヴィアーナ)に乗りサン・ヴァレンティーノ・トーリオ下車。所要時間約1時間。※日付はすべて2009年のものです。 |
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