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ヴァチカン博物館

Musei Vaticani


らせん階段

ヴァチカン博物館は、ローマカトリック教会が所蔵する膨大な絵画、彫刻などの芸術作品の数々を展示している。16世紀、法王ユリウス2世により創設された。システィーナ礼拝堂と署名の間(Stanze della Segnatura)はラファエッロが手掛けたものである。

歴史

ラオコーン
ラオコーン
ヴァチカン博物館の起源は500年前、法王ユリウス2世が1体の大理石像『ラオコーン』を手に入れたことに始まる。アポロン神殿の神官であったラオコーンが、トロイ戦争の最中、トロイの木馬を市内に入れようとした市民をいさめたところ、女神アテナの怒りをかったという逸話が残るこのラオコーン像は1506年1月14日、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂近くのブドウ畑で発見された。法王は、その調査のため、建築家・彫刻家であったジュリアーノ・ダ・サンガッロとミケランジェロ・ブオナローティを派遣した。彼らの勧めにより、法王は直ちにブドウ畑の所有者からラオコーン像を購入し、発見からわずか1か月後、ヴァチカンで一般公開した。2006年には、創立500周年を祝う式典などが開催された。


<エジプト美術館 Museo Gregoriano Egizio>

中庭(Cortile della Pigna)の中にあるエジプト美術館は、グレゴリオ16世によって再建された。(最初のコレクションはピウス8世によるもの)ここには、玄武岩や木でできたサルコファガス、記念碑、神や動物の彫像、パピルス写本など、紀元前三千年紀から紀元前6世紀までのエジプト芸術の貴重な品々が所蔵されている。

<絵画館 Pinacoteca>

法王ピウス11世により現在の美術館が建設されるまで、内部のコレクションはボルジア家が所有していた。設計したのは建築家ルカ・ベルトラーミ。館内には、ミケランジェロ、ラファエッロ、フラ・アンジェリコらの作品が展示されている。

<エトルリア美術館 Museo Gregoriano Etrusco>

1836年に法王グレゴリウス13世によりつくられたこの美術館には8つのギャラリーがあり、考古学発掘現場から発見された壺、サルコファガス、青銅など古代エトルリアの重要な品々が展示されている。

<キアラモンティ美術館 Museo Chiaramonti>

1800年代初頭に法王ピウス7世の命によりつくられたこの美術館の名前は、法王の本名キアラモンティに由来する。アーチ型をした大きな館内の両端には、様々な彫刻やサルコファガスなどが並んでいる。ブラッチョ・ヌオーヴォ(新館)にはローマの北プリマ・ポルタで見つかったアウグストゥスの像やナイル川の彫刻群などがある。ラピダリア・ギャラリーはキアラモンティ美術館の一部で、5,000を超える石の碑文が所蔵されており、これは世界でも類を見ない素晴らしいコレクションである。※ラピダリア・ギャラリー観覧には、研究目的などの特別許可が必要。

<ピオ・クリスティーノ美術館 Museo Pio Cristino>

この美術館は法王ピウス9世により1854年に建設された。中にある作品は1963年までラテラーノ宮殿に所蔵されていたもの。内部は2つのセクションに分かれており、一方には建築、彫刻、モザイクなどが展示され、もう一方には碑文などが並んでいる。

<ピオ・クレメンティーノ美術館 Museo Pio Clementino>

ヴァチカン博物館は、世界でも有数の古代彫刻コレクションを有している。その多くはローマや周辺地域で発見されたものである。法王クレメンス14世とピウス6世の在位時に集められた彫刻群が主となっている。ギリシャ十字の広間(Sala a Croce Greca)には豪華な装飾を施された『コスタンティーナの石棺(Sacrofago di Costantina)』や『聖ヘレナの石棺(Scrofaco di St. Elena)』がある。

<地図のギャラリー>

地図のギャラリー
地図のギャラリー
法王グレゴリウス13世の命により、ペルージャの修道士であり、天文学者、数学者でもあったイニャーツィオ・ダンティ(Ignazio Danti)により、イタリア全土の地形図が壁面に描かれた。ベルヴェデーレの中庭の西側に位置し、長さ120m。実に3年をかけて作られた40枚のパネ ルが並んでいる。アーチ型天井に施された装飾は、チェーザレ・ネッビア(Cesare Nebbia)、ジローラモ・ムツィアーノ(Girolamo Muziano)といったマニエリスムのアーティストによるもの。


各ギャラリー

ギリシャ十字の間:『コスタンティーナ(コンスタンティヌス帝の娘)の石棺』、『聖ヘレナ(コンスタンティヌス帝の母)の石棺』がある。
円形の間: 古代のモザイクや彫刻が展示されている。
彫像の間: その名の通り『眠るアリアドネ』などの重要な彫刻が並んでいる。
胸像の間: 胸像作品が展示されている。
仮面の間: ヴィラ・アドリアーナで発見された床のモザイクに描かれた仮面にちなんで、この名前がつけられた。
ミューズの間: アポロと9人のミューズ達の彫刻群が並ぶほか、重要なギリシャの彫刻家による作品も展示されている。
動物の間: 動物の彫刻が集められていることからこの名がついた。


主要所蔵作品

・カラヴァッジョ 『キリストの埋葬』(Deposizione)
・レオナルド・ダ・ヴィンチ 『聖ヒエロニムス』
・フラ・アンジェリコ、ジョット、ラファエッロ、ニコラ・プッサン、ティツィアーノの諸作品
・赤大理石の教皇玉座(以前はサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂にあった。)
・ローマ彫刻、墓石、ルキウス・コルネリウス・スキピオ・バルバトゥスの碑文など
・ラファエッロ 『アテネの学堂』、『システィーナ礼拝堂』



ヴァチカン博物館 Palazzo e Musei Vaticani

Viale Vaticano
ウェブサイト:http://mv.vatican.va/3_EN/pages/MV_Home.html

開館時間:8:00~18:00(入場は16:00まで)
休館日:日曜日(毎月最終日曜日は無料開放の開館日)
2008年の休館日:1/1、1/6、2/11、3/19、3/23、3/24、5/1、6/29、8/14、8/15、11/1、12/8、12/25、12/26
入館料:14.00ユーロ
※入場時には、肌を露出するような服装は避けましょう。

交通:地下鉄A線 Ottaviano下車
バス 23, 32, 49, 51, 64, 81, 492, 907, 990, 991, 994
トラム 19, 30

 


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