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サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂

Santa Maria del Fiore


サンタ・マリア・デル・フィオーレ聖堂(ドゥオーモ)サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂はフィレンツェのローマカトリック教区の大聖堂で、サン・ピエトロ大聖堂、ミラノのドゥオーモに次ぎ、イタリアで3番目に大きな教会である。また、その独特のクーポラでも有名。サンタ・マリア・デル・フィオーレ(花の聖母)という名前は、フィレンツェのシンボルであるユリの花、もしくはフィオレンツァという昔の街の名前に由来するといわれている。一方、15世紀の書物には、『花(フィオーレ)』がキリストを意味すると記されている。

歴史

内部13世紀末、街の重要性の高まりを感じ始めたフィレンツェ市民は、その美しさと大きさで他の教会をしのぐサンタ・レパラータ教会がある場所に、新しい教会建設を望んだ。さらに、急速な人口増加により、教会の大きさも十分ではなくなっていた。繁栄にあったフィレンツェは、ライバル国であったトスカーナ、ピサ、シエナをしのぐ、荘大で格調高い、素晴らしい教会を欲した。結果、この大聖堂は完成時、30,000人を収容できるヨーロッパで最も大きな教会であった。現在は、サン・ピエトロ大聖堂、ロンドンのサン・ポール大聖堂、ミラノのドゥオーモに次いで大きな教会となっている。

建設に際し、最初の石材が1296年9月9日、最初のローマ法王特使でフィレンツェに遣わされたヴァレリアーナ枢機卿によって設置された。この巨大プロジェクトには170年を要し、当時の著名な建築家が総力をあげて建設にあたった。建設当初(1294年から)はアルノルフォ・ディ・カンビオが指揮をとったが、彼の死後1302年からは建設が難航し、およそ30年間中断していた。1331年、フィレンツェ羊毛業組合が大聖堂建築に対し独占的に支援をすることとなり、1334年組合は、現場責任者としてジョットを任命した。アンドレア・ピサーノの助力もあり、ジョットはカンビオの設計を受け継ぎ、建設を続けた。彼の主な業績は鐘楼の建築であったが、1337年に死去したため、ピサーノがこれを受け継ぎ、1348年にペストの流行により中断されるまで、建設は続けられた。1349年、鐘楼を完成させたフランチェスコ・タレンティによって大聖堂の建築が再開された。1359年からはジョヴァンニ・ディ・ラーポ・ギーニが指揮にあたり、中央の内陣を4つの柱間で分けた。この他に関わった建築家には、アルベルト・アルノルディ、ジョヴァンニ・ダンブロージョ、ネーリ・ディ・フィオラヴァンテ、オルカーニャなどがいた。1375年、サンタ・レパラータ教会は取り壊された。内陣の建設は1380年に終わり、1418年にはクーポラを残すのみとなった。その後、フィリッポ・ブルネレスキのクーポラ設計案が採用され、1436年大聖堂は聖マリアに奉献された。

現在見られる華やかなファサードはエミリオ・デ・ファブリスによるもので、1875年から1887年にかけて建設された。(それまでの旧ファサードは完成することなく、1587年に撤去されており、現在のファサードになるまで建設は中断されていた。)

クーポラ

15世紀初頭、金細工師で彫刻家でもあったフィリッポ・ブルネレスキが大聖堂の彫像を造り始めたとき、クーポラはまだ建設されていなかった。次第に建築そのものに興味を持ち始めたブルネレスキは、少しずつ建設にも関わっていった。1415年頃、ブルネレスキは、それまでのローマ、ゴシック建築では必ず必要とされた仮枠をあえて使わないクーポラの設計案をつくった。その設計案を実証するために、レンガを用いて12分の1の大きさのクーポラ模型を完成させたところ、その案が認められ、1420年から1436年にかけてブルネレスキ指揮のもと建設が行われた。同じく彼が設計したクーポラの頭頂部のランタンは、ブルネレスキの死後完成したものである。この巨大なクーポラは、重さ40,785トン、400万個を超えるレンガが用いられている。

ファサード

ファサードオリジナルのファサードは、アルノルフォ・ディ・カンビオによってデザインされた。このファサードは、アンドレア・オルカーニャやタッデーオ・ガッディといった幾人かの芸術家の共同作業で制作されていたが、下部のみが完成したまま作業が中断された。その後、デザインがルネサンス期には時代遅れとされ、メディチ家のフランチェスコ1世の命により、1587年から1588にかけ撤去された。当時の彫刻群の一部は、現在ドゥオーモ付属美術館のほか、ベルリン美術館、ルーヴル美術館にも展示されている。その後、新ファサード建築のためジョヴァンニ・アントニオ・ドーシオ、ジョヴァンニ・デ・メディチ、アレッサンドロ・ピエローニ、ジャンボローニャが設計案を提出したが、どれも承認されず、19世紀まで未完成のまま残された。

1864年、新しいファサード建設のため、設計案のコンテストが行われ、1871年エミリオ・デ・ファブリスの案が採用された。竣工は1876年、11年後の1887年に完成した。白、緑、赤の大理石で造られたこのネオ・ゴシック様式のファサードは、大聖堂、ジョットの鐘楼、洗礼堂に見事な調和をつくりだしている。

内部

24時間時計ドゥオーモはラテン十字型をしており、身廊と2つの側廊をもつ大聖堂として建設された。規模は非常に大きく、長さ153メートル、幅38メートル、奥行きは90メートルにおよぶ。側廊のアーチの高さは23メートル、床からドームのランタンの開口部までの高さは90メートルである。

身廊と祭壇後部は、ギベルティ、パオロ・ウッチェッロ、ドナテッロ、アンドレア・デル・カスターニョによる15世紀の美しいステンドグラスに照らされている。教会で最も古い部分である内部のファサードも必見。ドアの上のリュネットは14世紀の画家でありモザイク職人であったガッド・ガッディによるモザイク装飾が施されている。また内部ファサード上部にある有名な24時間時計は、パオロ・ウッチェッロ(1443)によってフレスコで描かれた。これは現存するなかでもわずかに残る、未だ機能している機械的な時計のうちの1つである。針は一つしかなく、日没から日没までの時間を測定するため、逆時計回りに動く。また聖堂内の彫刻のなかでも特に美しいドルソ司教(1321)の墓も必見。

地下

1965年から1974年の間、ドゥオーモの発掘作業は難航した。地下墓地には何世紀にもわたり、フィレンツェの司教たちが埋葬された。近年、この広い考古学エリアは、古代ローマの住居、初期キリスト教期の床、前身となったサンタ・レパラータ大聖堂や同聖堂の拡張の遺構が再建された。入口近くにはブルネレスキの墓があり、フィレンツェの人々のブルネレスキへの高い敬意をみてとれる。

 

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
Santa Maria del Fiore di Firenze

Piazza del Duomo
50122 Firenze
Tel. +39 055 2302885
Fax. +39 055 2302898
Email: このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にして下さい
ウェブサイト:
http://www.duomofirenze.it/
http://www.operaduomo.firenze.it/

交通:バス1, 6, 7, 11, 13, 14, 15, 17, 18, 23番
開館時間:
<大聖堂> 月~水、金:10:00~17:00 木:10:00~15:30 土:10:00~16:45
日、祝祭日:13:30~16:45 第1土曜日:10:00~15:30
5/1、復活祭、12/25:15:30~16:45
<クーポラ> 月~金:8:30~19:00 土:8:30~17:40 5/1:8:30~17:00
<ジョットの鐘楼> 8:30~19:30 ※6/6~10/31までは23:00まで開放中。
<サン・ジョヴァンニ礼拝堂> 12:00~19:00 ※6/6~10/31までは23:00まで開放中。
日、第1土曜日:8:30~14:00
復活祭翌日、4/25、5/1:8:30~19:00

入場料:
<大聖堂> 無料
<クーポラ> 6.00ユーロ
<ジョットの鐘楼> 6.00ユーロ 
<サン・ジョヴァンニ礼拝堂> 3.00ユーロ

休館日:
<大聖堂> 日曜日、1/6(エピファニア)
<クーポラ> 1/1、1/6、復活祭前の木・金・土曜日、復活祭、6/24、8/15、9/8、11/1、12/25
<ジョットの鐘楼> 1/1、復活祭、9/8、12/25
<サン・ジョヴァンニ礼拝堂> 1/1、復活祭、9/8、12/24、12/25

車椅子:
<大聖堂> 南側に専用入り口あり
<クーポラ> なし(463段の階段)
<ジョットの鐘楼> なし(414段の階段)
<サン・ジョヴァンニ礼拝堂> なし

設備:ジョットの鐘楼にブックショップあり

 

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